KAIZEN TECH BLOG

「KAIZEN TECH BLOG」は某WEB制作・デジタルマーケティング会社のメンバーが運営する、WEB・デジタル関連の情報発信ブログです。

メルマガってもう終わりなの?やっぱりLINEがいいの?

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こんにちは。玉子です。

メルマガ周りの改善相談をいろんなクライアント様から受けるシーンの中で、共通していただく質問がこの記事のタイトルです。
今日は、ガラケー時代からメルマガに携わってきた私が思う、「これからのメルマガ」についてお話します。

1.「メルマガ」はこれからどうなるの?

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そもそも「メール」と「メルマガ」を一緒にしないで

「メール」はコミュニケーションツールの一つでしかありません。
「メール」を利用し、対象会員に企業・機関などから一方的に情報を一斉配信するのが「メールマガジン」いわゆるメルマガです。

「メルマガ」は「メールマーケティング」の時代

増え続ける「流通情報量」に対し、限りある「消費情報量」
15年前のように、誰かからメールが届く喜びでメルマガを読んでくれた時代はもう過去のことです…。
現代の「読者」は情報の必要性を「瞬時に判断」しています。
企業が言いたいメッセージを詰め込んだ「メルマガ」の時代は終わり、今はもう、「読者」が必要とするときに必要な情報を届けて企業活動を行う「メールマーケティング」の時代なのです。

2.これからは「LINE」じゃないの?

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「LINE」は「メール」の代替ツールではない

「LINE」は1企業のサービス

いま急成長中の「LINE」を始めとする、各種コミュニケーションサービス。
これらは1企業が提供するサービスでしかありません。
もしも「LINE」がサービス終了したりするとその瞬間にこのネットワークは消えてしまうのです。

「メール」は社会インフラ

一方で、「メール」は1企業が提供するサービスではなく、言わば「社会インフラ」です。
Gmailがメールサービスを辞めたら世の中からメールが無くなるか、と言ったらそんなことはありません(さすがにGmailほどの規模だと社会的な影響はあるでしょうが……)。

そういった意味で、「LINE」などを「メール」の代替ツールとして考えるのは、いささか疑問だと考えています。

3.コミュニケーションツールの「特徴の理解」が重要

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伝達は4つの要素で回っている

伝達には基本的に4つの要素しかないと言われています。

  1. 文字
  2. 音声
  3. 静止画
  4. 映像

人は、人に何かを伝える時、上記の4つの要素を使って伝えています。
デジタルが発展した現代においても、やっていることは基本的にこの4つの要素を「どう扱っているか」の違いしかありません。

「アナログは古い」「デジタルが一番」なんて考えは良くない

コミュニケーションツールにあふれる現代において、デジタルが先進的に思えるかもしれませんが、DMのようなアナログ手法も必要なのです。
大事なのは、コミュニケーションツールの特徴をよく理解し、最適なタイミングに最適な手段で情報を届けること。
当然、「LINE」も「メール」もメリット、デメリットを抱えているんです。

4.まとめ

「メール」は終わっていない

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「メール」の利用が減ったという声は確かにあります。
これは総務省の調査でも周知されています。

総務省|平成28年版 情報通信白書|コミュニケーション手段としてのインターネット利用時間、行為者率

でも、本当に誰もが「メール」を使わなくなったのでしょうか?

友達同士、家族同士の連絡はLINEが増えたかもしれません。
しかし、会社間のやり取りは未だメールが主流です。
SNSの登録でもメールアドレスが必要になるシーンがあります。
本人確認のため、メールで連絡が来るシーンもあります。

「メール」は必要なシーンでは使われるのです。

前述のとおり、重要なのは、「コミュニケーションツール」の特徴をよく理解し、最適な「タイミング」に最適な「手段」で情報を届けること。

今一度、コミュニケーションツールの特徴をおさらいしてみてはいかがですか?

この記事を書いた人

玉子:KAIZENディレクター

ガラケー全盛期からメールマガジン配信に関するコンセプト見直しや運用方法改善、配信効果向上に向けたデザイン、ライティング、タイミング等のアドバイスを行なっている。また、PCおよびモバイルメールマガジンの専任技術者として、これまで約1万通のメールマガジンの企画・制作・配信代行・分析を行ってきたほか、企業向けのメールマーケティング講義も行っている。