KAIZEN TECH BLOG

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メルマガのノウハウは「駅前のポケットティッシュ配り」も改善できる

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こんにちは、玉子です!
メルマガ一筋10余年の私、「メルマガ」の視点で駅前で見かける「ポケットティッシュ配り」も改善できることを発見しました!
ポケットティッシュ配りの方も、メルマガ運用をされている方にもきっとヒントになると思います!

受け取る人が「得られるメリット」を想像しよう!

それでは早速「コンタクトレンズショップ」によるポケットティッシュ配りを例に話を進めていきましょう。これから、いくつか「ポケットティッシュ」を配るときの「メッセージ」を書き出しますので、ぜひ一緒にお考えください。

企業名ってメリット?

まず一つ目。

コンタクトレンズの◯◯でーす」

「で?」っていう感じですよね。これだと「ビラ」を配られると感じてしまいそうで、ちょっと手が出ません。通行人に「企業名」を伝えることはあまり意味がありません(注)。
(注)「企業名」と「ポケットティッシュを配るという行為」からメリットが想像できる場合もあります

メリットであっても響かない人はいる

次に、少し改善した例。

「期間限定でコンタクトレンズを半額で販売していまーす」

これは「得られるメリット」として「半額」という言葉が含まれています。これであれば「近々コンタクトレンズを買い増ししたい人」にとっては朗報ですね。でも、万人が手を出してくれるとは思えません。

まずは誰もが得られるメリットで心をつかむ

それでは、実際に私が見かけて感心したメッセージをご紹介します。

「柔らかいティッシュお配りしてまーす」

これ、完璧だと思います。コンタクトレンズの話も半額の話もしていません。
通行人にとって今すぐ「得られるメリット」は、企業名でもなければ半額セールの情報でもなく「ティッシュ」という実用性のあるものが今すぐもらえることなのです。しかもそれが「柔らかい」ときた。これは本当に巧い。

実際、同じ場所で別のポケットティッシュ配りもいたのですが、上記のメッセージを発していた方が圧倒的に受け取ってもらえていました。自らもらいに行く人もいるぐらい。普通のポケットティッシュなのに(笑)

まずは受け取ってもらうこと

詳細は受け取り後で良い

コンタクトレンズの半額セールの話はしなくて良いのか?」
と思った方もいるでしょう。それはあとで良いのです。まずは受け取ってもらうことが重要です。なぜなら、自分に関係ないと思った瞬間にシャットアウトしてしまうから。むしろ、下手に「サービス名」や「ショップ名」を連呼するぐらいなら無言の方が良いかもですね。

「得られるメリット」を簡潔に伝える

受け取ってもらえたら、渡すときに一言「半額セール中です」と伝えれば、おそらく大抵の人は「何のセールなのか」を自ずと目が行くでしょう。見て「あ!」と思った人が広告を「見ること」から「読むこと」にシフトし、次の行動に出るのではないでしょうか。

ここまでの流れをまとめるとこんな感じですね。

  1. ティッシュお配りしてまーす」で必要性に気づかせる
  2. ティッシュを欲しい通行人が受け取る
  3. 受け取ってもらった瞬間に「半額セール中です」と添える
  4. 歩きながら何のセールなのか確認のため広告を「見る」
  5. コンタクトレンズの半額セールに「気づく」
  6. あとで広告の詳細を「読む」

やはりここでも「見て」「気づいて」「アクション」のセオリーが通用します。

まとめ

ヒントは身近に溢れている

今回は「ポケットティッシュ配り」を例にしましたが、人と人をつなぐ「コミュニケーション」にはいろんな道具や方法があります。つまり、「コミュニケーション改善」のヒントは身の回りにたくさんあるのです。

ツール先行の思考はダメ!

情報伝達の目的は、何らかの「行動」してもらうこと。なので「メールやLINEを使って伝える」という思考ではなく、「シーンやターゲットに応じて最適なコミュニケーションツールを選択する」という思考でなくてはいけませんね。

この記事を書いた人

玉子:KAIZENディレクター

ガラケー全盛期からメールマガジン配信に関するコンセプト見直しや運用方法改善、配信効果向上に向けたデザイン、ライティング、タイミング等のアドバイスを行なっている。また、PCおよびモバイルメールマガジンの専任技術者として、これまで約1万通のメールマガジンの企画・制作・配信代行・分析を行ってきたほか、企業向けのメールマーケティング講義も行っている。