KAIZEN TECH BLOG

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【今すぐ役立つ】メルマガ制作で「忘れがちなチェック項目」

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こんにちは、玉子です。
「メルマガ制作」をやっていると、「あー!確認してなかった!」「初期で確認しておけば良かった…」といったことってありますよね?今日はそんな「忘れがちなチェック項目」をまとめてみました。
ベテランWEBディレクターだけど、メルマガ制作が初めて…という方も、すでにメルマガ制作運用をやっている方も必見です!

制作前にチェックしておくべき6つの項目

1) キャリアアドレスへの配信の有無

テキストメールの場合は大丈夫ですが、HTMLメールを配信する場合はキャリアアドレス(携帯会社から提供されるアドレス)への配信があるか無いかで制作物の数が変わる可能性があります。
各キャリアや端末で仕様が違い、それぞれに合った制作物や配信方法をとらないといけないからです。

2) 文字コード

メール配信システムによっては、文字コードが指定されている場合があります。また、表示フォロー用としてサーバにアップロードする場合も、文字コードの縛りがある可能性があるので、必ず制作前に確認しておきましょう。

3) 1行の最大バイト数

メール配信システムの仕様で、HTMLソースやテキストメールの「1行の最大バイト数」が設定されている場合があります。これも必ず確認しておきましょうね。弊社では専用ツールを作って確認しています。

4) titleタグに入れる文字

メールの件名を入れる場合もあれば、固定の文字列を入れる場合もあるでしょう。もちろん入れない場合もあると思いますので、ここも確認ポイントです。

5) 計測方法

メールが出来上がってから「サイト回遊も合わせて計測したい!」とか後から言われると面倒なことになります。計測は配信ツールのみで行うのか、Googleアナリティクスやアドビアナリティクスなどの解析ツールを使うのか、早めに確認しましょう。パラメータ管理などのタスクも増えるので工数にも影響しますよ。

6) 最終承認者のテスト配信確認環境

あらかじめ約束した「動作保証環境」でテスト配信をした結果について、

「情報やユーザーのアクションに影響なければ多少の崩れはOKですよ」

とクライアントのご担当者様とは合意を得られているけれど、配信直前の上長確認で、

「俺のAndroidで崩れてるぞ!」

という一声で大幅調整が発生することってありますので、最終承認者がテスト配信を確認する環境は必ず確認しておきましょう。

制作時にチェックしておくべき5つの項目

1) メール文脈

「メール配信の目的」を達成する文脈になっているか、無駄の多い書きすぎた内容になっていないか、デザイン段階になってから気づくとやり直し工数が発生してしまいます。メールは構成ですべてが決まると言っても過言ではありません。ある程度時間をかけて考え、クライアントとしっかり合意しましょう。

2) 他のデバイスでの見え方

スマホ対応のメール制作でありがちなのが、「PC」「スマホ」の片方を確認していないこと。特にPC上で制作や確認をしていると、「スマホ」の表示をきちんと確認していないこと、ありませんか?想定外の見え方をしてる可能性ありますよ。

3) サービス名称や人名

サービス名や人名など、クリティカルな部分なのですが意外と見落としがちだと思います。人は文字を「字面(じづら)」でとらえており、その雰囲気で「正しい」と勘違いしてしまうのです。
弊社では、あらかじめ登録したワードが入力されると「強調表示」してくれるタイプのテキストエディタを用いてNGワードを防いでいたりします。

4) alt文言

テンプレートが決まっているメール運用案件などでこのミスが見受けられます。画像差し替えたけどalt文言はテンプレートのまま、みたいな。
セキュリティ強化により、最近はメールを開いたときに画像が表示されない場合がほとんどです。そのときに「代替テキスト」として表示されますので気をつけましょう。

5) 機種依存文字

メール配信時、配信システムがエラーを起こし、機種依存文字の部分からすべてメールが消えたり文字化けしたりすることがあります。① などは昨今の環境では認識してくれるようですが、(1) のような記述をおすすめします。

テスト配信時に忘れがちな3つのチェック項目

1) 文言の抜け漏れ

パッと見で崩れがないのでスルーしがちなのですが、「Outlook」などでは記述に問題があるとその部分の文言が消えてしまうことがあります。怖いですね……

2) 文言の表示位置

気づきそうで気づきにくいのがこれ。align="left"を明確に指定しないとセンター寄せになるメーラーがあります。主にMicrosoft系のメーラー

3) リンクの疎通確認

制作時にリンク確認はすると思うのですが、テスト配信時は「表示崩れ」までしか確認していないということ、多いのではないでしょうか?実はここに落とし穴があります!
Y!メールは、href=" http://xxxxxx.co.jp"のようにhrefのダブルクォーテーション内に「スペース」が入っていたり、正しい記述になっていないとリンクとみなされません。

チェックシートに追加を!

いかがでしたでしょうか?上記、ちょっとマニアックなチェックポイントですが、きっとお役に立てると思いますので、お使いのチェックシートにぜひ追加をおすすめします!

この記事を書いた人

玉子:KAIZENディレクター

ガラケー全盛期からメールマガジン配信に関するコンセプト見直しや運用方法改善、配信効果向上に向けたデザイン、ライティング、タイミング等のアドバイスを行なっている。また、PCおよびモバイルメールマガジンの専任技術者として、これまで約1万通のメールマガジンの企画・制作・配信代行・分析を行ってきたほか、企業向けのメールマーケティング講義も行っている。