KAIZEN TECH BLOG

「KAIZEN TECH BLOG」は某WEB制作・デジタルマーケティング会社のメンバーが運営する、WEB・デジタル関連の情報発信ブログです。

【苦言】また同じ過ちを繰り返すの!?「LINE」のメルマガ化

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こんにちは玉子です😠
今日はちょっとご機嫌斜めです。ウォー!

みなさんは企業から発信される最近のLINEメッセージ、どう思います?なんか、「メールマガジン」を凝縮したみたいになってません?そういうLINEメッセージってタップしてますか?結果「すべて既読にする」をタップしちゃってませんか?結局LINEも「悪いメールマガジン」のスタイルになってきている!日に日に悪化しているこの状況にイライラするので書きます!ウォー!

メールもLINEも「読まれる前提」は捨てよう

大切なのは「見て」「気づいて」「アクション」

こんなの見たことありませんか?

こんちには!みさなん、インルフンエザにはじゅぶうんちゅいうしましうょね!

ところどころ文字を入れ替えてますが読めますよね?これは、「字面(じづら)」を見て脳が補完しているから読めるのです。同様に、メールやLINEメッセージも「字面」で見ているため、字面で情報の必要性に気づけないと「離脱」します。

その時代の慣習を理解して柔軟に取り入れる

SNS慣れ」したこの現代、人々は高速で必要性を判断し、「これいいじゃん!」と気づいたり「ちょ!」とワクワクしてから読んだりクリックするのです。流行り廃り(すたり)のある時代ですが、その中で今「どういうものが好まれているのか」を理解して、コミュニケーションツールに反映させること。これがとっても大事だと思いますよ。

人は「処理できない」「選べない」ということを知ろう

1メール1テーマの理論はLINEも同じ

私はずっと「1メール1テーマ」を謳っています。なぜなら、5つも6つもバラバラな情報があったら、面倒くさくて読まないうえ、処理しきれずにどれもクリック(タップ)できないのです。LINEも結局同じだと思いませんか?
一方で、ユーザーの心理をきちんと考えてダイレクトマーケティングに力を入れている企業の場合、メールもLINEもこの辺りをしっかりと押さえて配信していますよ。

知っておくと便利な「選択のパラドックス

「選択のパラドックスという言葉をご存知ですか?
たとえば、居酒屋。100種類のメニューから選ぶの大変だから、大将に「今日のおすすめは?」って聞いてそれを注文するという流れ、ありますよね?まさにこれです。つまり、人は「多くの選択肢から選ぶことにハードルがある」のです。

▼選択のパラドックスについてはこちらのページがわかりやすいですのでご紹介しますねsibu2.com

メールやLINEを独立させない!

縦割り文化がメールをダメにした?

大手の企業様に「A部署様のページへ着地させるとユーザーはすごく便利ですよね」と伝えても、

「A部署は関係ないのでメール内に全部書いてください」

と言われたりすることがあります。他にも、

「A部署とB部署から情報載せたいという依頼があったので、適当にバナーとかにして入れておいてほしい」

みたいなことを言われるシーンも多々あります。一見、部署横断でメールを使っているようにも見えますが、本文に全然関係のないバナーや情報を次から次へ追加する。せっかく文脈を整えたのにこれをされると本当に残念な気持ちになります。なぜなら「数値が下がること」を予告されているようなものですから。。。

おそらくこういった状況が、「メールマガジン」を脈絡の無い情報の塊に仕立てあげ、「メール」自体の評価を下げる要因の一つになったと考えられます。

メールやLINEは全社的なマーケティング施策に内包しよう

私自身、1日に200~300社ぐらいのメールマガジンを受信しているのですが、小規模企業の方がコミュニケーションツールを巧みに扱えている印象があります。販売促進のために必要なマーケティング施策やシナリオを「全社的」に考え、その中でメールやLINEに必要な役目を与える。そういった文脈を強く感じます。部署を超えた連携がしやすく、スピード感のあるマーケティング施策を行いやすいのは小規模企業なのかもしれませんね。

結論

もっとユーザーの気持ちを考えて!

結局のところ、一度にたくさんの情報を送ることができるから前述のようなメールやLINEメッセージを送るんでしょうけど、ユーザーの気持ちを考えていないのでは?と思ってしまいます。もちろん、出し分けをしようにもLINEだと高額サービスを利用することになるでしょうからそう簡単にできないことも理解できます。とは言え、そういう場合でも情報の見せ方など、できることはあるのではないでしょうか?
しつこいですが、人は「見て」「必要性に気づいて」「アクション」するのです。「読んで」「アクションして」「必要性に気づく」ということは、このご時世にはもう「ない」と言っても過言ではないと思います。

今あなたの作っているメールやLINEメッセージ、本当にユーザーの気持ちを考えられていますか?

この記事を書いた人

玉子:KAIZENディレクター

ガラケー全盛期からメールマガジン配信に関するコンセプト見直しや運用方法改善、配信効果向上に向けたデザイン、ライティング、タイミング等のアドバイスを行なっている。また、PCおよびモバイルメールマガジンの専任技術者として、これまで約1万通のメールマガジンの企画・制作・配信代行・分析を行ってきたほか、企業向けのメールマーケティング講義も行っている。